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サプリメント丸分かり辞典

「ビタミンAとは/続編」

サプリメントの人気が徐々に高まっています。高齢化の進展により、そもそも潜在顧客の絶対数が増えていることに加え、高騰する医療費や、危機的な日本の財政事情を背景になるべく病気になる前に予防しようという意識が高まりつつあるからかもしれません。いずれにせよ、こうした健康維持に対する関心の高まりはもちろん良いことですね。

さて、そのような背景から必要性が増しているサプリメントですが、人気の成分とはどういうものがあるでしょうか?今回はそんな人気の成分の1つ、「ビタミンA」についてご紹介したいと思います。

現在の日本では、ビタミンAというと、摂り過ぎや過剰症が問題とされがちです。しかし、世界に目を向けてみると、ビタミンAの欠乏によって、視力を失ったり、免疫力の低下から命をなくしたりする子どもたちが、まだまだたくさんいます。

ユニセフは、開発途上国の子どもたちが年1回、ビタミンAの補給を受けられるよう、活動をしています。

高用量のビタミンAカプセルを年に2カプセル摂取させるだけで、深刻なビタミンA欠乏を防ぐことができるとのことです。

肝油の主成分は、ビタミンA。水に溶けず油脂に溶けやすい「脂溶性物質」です。水溶性の物質であれば、余分に摂っても尿の中に排泄されるのですが、脂溶性物質の場合、体内(特に肝臓)に蓄積されていきます。そのため、短期間に大量摂取したとき、あるいは、比較的多くの量を長期間にわたって摂り続けたときなどには、「過剰症」と呼ばれる症状があらわれることもあるのです。

一度に大量のビタミンAを摂ったときにみられるのが、急性過剰症。

極地でアザラシを食べた探検家、クマの肝臓を食べた猟師などでみられることがありますが、日本でもイシナギやメヌケ、カンパチなどの肝臓を食べて過剰症を起こした例があります。イシナギの肝臓1g中には、3万〜6万μgのビタミンAが含まれますから、一口食べたくらいでも危険です。

症状は嘔叶や不眠、めまい、目のかすみ、興奮状態など。これは急性脳水腫の症状ともいわれ、中枢神経系が影響を受けたことによるものと考えられます。

ビタミンAの大量摂取(成人では1日3000μg以上)を数力月以上、続けたときにみられるのが、慢性過剰症です。症状としては、からだのだるさ、皮膚のかゆみや乾燥などのほか、子どもでは頭蓋内の異常、成長障害などがみられることもあります。

特に注意したいのが、妊娠中の方。1日に7800μg以上を摂ると赤ちゃんに奇形が発生する確率が高くなるとの報告もあり、「妊娠3ヵ月以内及び妊娠を希望される女性は、1日に1500μg未満の摂取とすること」といわれています。成人の半分の量です。

なぜ妊娠前から、と思われるかもしれません。これは、先に記したように過剰に摂るとからだに蓄積するため、摂取をやめればすぐに影響がなくなるとはいえないことと、何より妊娠初期は妊娠に気づかないことも多いことからです。妊娠を望む方は、ビタミンAの摂取にも気を配って下さい。

鶏卵1個(55g)中のビタミンA量は77μg、うなぎの蒲焼1串(100g)には1500μg。普通の食事で摂る分については神経質になることはなく、たまに食べる程度であれば、うなぎも悪くはありません。ただし、体調がすぐれないなどの理由で「サプリメントでも」と思ったときは必ず医師や薬剤師に相談を(ビタミンA以外の場合にも)。

なお、肝油の場合、1粒は600μg(2000IU)ですから、わずか5粒で成人の上限の3000μgに達する計算です。5粒以上は即危険、4粒ならセーフということではなく、その栄養素の性質や働きを知って、「用法・用量を守る」意義を理解してほしいと思います。

過剰摂取は問題ですが、ビタミンAはからだに欠かせない栄養素です。急に真っ暗な部屋に入ると、その直後は何も見えませんが、しばらくするとぼんやり見えるようになってきます。これは、目が暗さに慣れる「暗反応」が正常に機能しているおかげ。ビタミンAが不足すると、この暗反応がスムーズに行われず暗くなると極端に見えなくなる「夜盲症」になりやすいといわれています。

ビタミンAには皮膚や粘膜を正常に保つ働きもあり、不足状態が続くと、肌が乾燥したり、目が乾きやすくなるともいわれています。保温クリームでケアをしてもよくならない乾燥肌、液タイプの目薬でも改善しないドライアイといった症状でお困りの方は、ビタミンAが不足していないか、食生活を見直してみることも大切です。皮膚の乾燥はビタミンAの過剰摂収でもみられる症状なので、気をつけましょう。

「日本人の食事摂取基準」によると、ビタミンAの推奨量は男性700〜750μg、女性600μg(いずれも18〜69歳)、上限は男女とも、3000μgとされています、ところが、前出の肝油には、「1粒中ビタミンA2000国際単位IU配合」とあります。

参考になさってください。

ちなみにこのようにさまざまな健康成分があるわけですが、目移りしてしまう方には主要な成分が1つにまとめられたオールインワンのサプリメントが良いですね。一番、手軽で、便利で、確実で、リーズナブルです。

加えて全ての成分が最適な割合で配合されており、過剰摂取する危険性がなくなる点も魅力です。ぜひ活用してみてください。

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